よくあるご質問
光の反射、透過、吸収の関係について教えてください。【赤外線について】
【反射率(reflectance)と透過率(transmissivity)】
放射エネルギーが物質表面に入射すると、右図のように入力エネルギーの一部
ρは反射され、一部αは吸収され、残りτは透過します。これらの量の間にはエ
ネルギー保存則から次式が成立します。
ρ+α+τ=1
[キルヒホフの放射法則] (Kirchhoff’s law of thermal radiation)
ドイツの物理学者グスタフ・キルヒホフ(Gustav Robert Kirchhoff)によって1859年に発見さ
れました。物質の放射率εはその温度の吸収率αに等しい。
ただし、同じ温度についてのみいえることであり、温度の異なる放射源からの放射スペクトルに対
しては適用されないことに注意をする必要があります。
一般にガラスのように可視光で透明な物体でも、波長が長くなると、赤外光が透過しなくなります。
また逆にゲルマニウム(Ge)、シリコン(Si)のように、可視光で不透明でも、赤外光をよく透過する物質
もあります。
不透明な物質では、透過率τ=0 ですから上式はρ+α=1 またはρ+ε=1 となります。
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