よくあるご質問
黒体塗料の使用方法を教えてください。【黒体塗料について】
【塗布方法】
1.塗布する面は、油脂類およびゴミなどの付着物がないように丁寧に洗浄して下さい。
また、研磨面のように平滑度の高い面の場合は付着性が悪いため、100~200 番くらいの
サンドペーパーなどで面を荒らしてから塗布して下さい。また、塗布しない部分に
マスキングテープ、新聞紙等でマスキングを行います。
2.塗料の主成分の粘度が高く固まりやすいので、使用前に容器を振って内部のかく拌玉の音がしてか
ら1~2 分間、容器をさかさまに持って円を描くように激しく振って下さい。このことにより
主成分と溶剤がよく混合する状態になります。よく振らないとノズルが目詰まりになります。
3.吹き付け場所は、溶剤が引火性のため火気厳禁です。
4.吹きつけ方法は、20~30cm 離してムラのないように行って下さい。塗布量はなるべく
少なめにして下さい。厚く塗布すると剥がれやすくなったり、塗布面と黒体塗料面の温度差が
大きくなってしまいます。
塗布を行って丁度塗布面の地肌が見えなくなり、一様に黒くなった程度で止めて下さい。
この状態で乾燥後に約10μm の厚さになります。
重ね塗りをする場合は塗料が十分乾燥してから行って下さい。
5.吹き付け後はノズルの目詰まりを防ぐために、容器をさかさにして黒い塗料が出なくなるまで
5 秒程度空吹きして下さい。この塗料は粒子が大きく、粘度が高いため目詰まりが起こりやすい
ため必ず実行して下さい。
6.マスキングテープは塗り終わったらすぐにはがして下さい。乾燥してからでは境目の塗料が
いっしょにはげてしまいます。
7.塗膜は吹き付け後2~3 時間室温中に放置するだけでも使用できますが、付着性を高める
ためには24 時間室温中に放置した後、150℃で20 分間焼付けて下さい。
急ぐ場合はヘアードライヤなどでの乾燥も可能ですが、急激な温度上昇は避けて下さい。
溶剤は上記焼付けでほぼ揮発されますが、試料の温度が焼付け温度より高くなるとわずかですが、
さらに揮発されます。このため揮発成分が問題になったり、より安定に使用するためには試料の温
度を実際に使用する温度より少し高い温度にして、揮発成分を無くして下さい。
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