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よくあるご質問

放射温度計で放射率、センサ補正スパン値を変更した場合の表示温度を理論的に求めることは可能ですか?【放射温度計について】

【測定データ補正】

測定済みのデータを放射率、センサ補正スパン値を変更して測定温度を補正する場合、下記手法に
より測定温度を一度エネルギーレベルに変換して、エネルギーレベルで補正してから温度に再変換します。

①測定温度→エネルギーレベル変換
測定に使用した温度計の測定波長に合ったエネルギーテーブル(温度計/放射温度計/エネルギー
テーブル参照)から、測定温度をエネルギーレベルに変換します。テーブルの中間のデータは前後の
データの直線補完で求めます。
例) 測定波長 6.5~10.5(μm)、測定温度115(℃)の場合

115(℃)前後の放射輝度   150(℃)= 1.96E+02 (W/sr/m2)
100(℃)= 1.12E+02 (W/sr/m2)
室温23(℃)の放射輝度    Wa= 3.364E+01 (W/sr/m2)
補正前115(℃)の放射輝度   Wo = 1.12E+02+(1.96E+02-1.12E+02)
×(115-100)/(150-100)
=1.372E+02 (W/sr/m2)

 

② エネルギーレベルでの補正(放射率設定値の補正)
補正後の放射輝度Wx
測定時の放射率設定値εo= 0.8
補正後の放射率設定値εc= 0.7 とすると

測定温度が高くWo がWa の100 倍以上の場合は、Wa は0 として室温反射成分を省略しても可能です。

 

③ エネルギーレベル→温度変換
測定温度→エネルギーレベル変換と同様にエネルギーテーブルから、放射輝度を測定温度に変換し
ます。補正後の温度Tx は下記のように求められます。
Tx=100+(150-100) ×(1.520E+02-1.12E+02)/(1.96E+02-1.12E+02)=123.8(℃)

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